坊っちゃんを読んで

夏目漱石坊っちゃんを読んでみたので感想でも書こうかとおもいました。
無鉄砲で考えみずな主人公の坊っちゃん
父親や兄と折り合いがつかずいたずらや悪さばかりするが、性根は真っ直ぐ昔気質で曲がったことが大嫌い
頑固だか芯が通った少年に一人だけ優しくしてくれる清という使用人がいた
何をやっても褒めて坊っちゃんは真っ直ぐで良い子ですと肯定したり、親と不仲な坊っちゃんにお小遣いなどもあげていた
最初の頃は何故こんなに優しくしてくれるのか困惑していたが、親が亡くなり学校を出て田舎の中学に赴任した時から陰湿な田舎の人々に悩まされることになる
心根の曲がった人間というのは平気で他人を騙したり嘘をついたのに言い訳をして煙に巻いたり、自分の為に他人を蹴落とすようなことをする
坊っちゃんは真っ直ぐであるが智恵があまりなく、陥れようとしてくる人間に一方的にやられたりするが、やられたままで終わるほど肝っ玉も小さくない
最後は陥れようとしてきた人間をとっ捕まえてボコボコにしてしまうのだが、やはり意地の悪い人間が得をするようなお話のでは悔しいなと思っていたので、爽快感があって良かった
意地の悪い人間たちと接することで清が如何に善人であるか気付いて手紙をしたためたりする場面も良かった
正直者が馬鹿をみる世の中ではあって欲しくないという、坊っちゃんの怒りに僕も正直に生きていたいし、意地の悪いつまらない人間とは関わりたくないと改めて思わせてくれる作品であった。